遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

とんでもない映画観る

2022.07.24

映画『主戦場』を観てきた。

生涯の忘れられない作品トップ3に入る映画となった。

受賞してもいい映画が、裁判沙汰になり勝利を得るまで放映が何年も待たされ、やっと観れるようになった時には、小さな映画館で観客もガラガラだった。

こ・・・・こんなに素晴らしいのに・・・

人間の傲慢、嫌悪が織りなす政治、戦時から今日まで続く、解決できない問題の本質は何か。

人間とはいかに鈍く、非情で、傲慢で、軽薄で、愚かか。

そして、世界はいかに人権問題に寄り添おうとしているか。

なんで従軍慰安婦問題を討論する時に、皆が激情するのか。

論理ではなく、そこには嫌悪の感情がある。

それを明確化できた映画だった。

骨のある映画。

誰が真実を言い、誰が何も見えてないのかが、見える映画。

観客側に、リトマス試験紙を課すかのような映画だ。

あなたは、どっち側か。

えぐい、ひどすぎる、と気分最悪で映画館を出るか、

ちょー面白い。溜飲が下がる思い、と、後にするか。。

 

エグすぎる言説に日本に絶望しそうになるが、

「な?エグイやろ?」と作品を作れる人がいて救われる。

 

感動した私は、その後のレストランで3時間を喋り倒す。

学生時代初めて「ベルバラ」見た日の夜みたいだ。

関西の方、見て。

『主戦場』宝塚のシネピピアでやってるよ。

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