遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

どうしてもスムーズにいかない

2021.10.25

ジムでプロティンを注文する時、皆がクスクス笑うから、やだ。

今日だって、プロティンを頼むのに、口から出たのは

「豆乳ください」になった。

「あ! 豆乳じゃないっ。プロティンですっ」と言い直す。

ずっと頭の中で、豆乳のことばかり考えてるからだ。

ボスゴリラみたいな立派なスタッフさんが対応してくれた。

なにやら私に話しかけてる。

「豆乳が・・・むちょーせー豆乳が・・・」とか言ってる。

また、私、何か言い間違えたのか、と必死で聞く。

「調整豆乳ならありますが、無調整豆乳は切らしてて、ちょっと待っててくれますか?すぐ買ってくるから」ということだった。

豆乳のことで窓口で目立つのは嫌だった。

「あの・・・今ある豆乳で飲みますから」

「でもちょっと待っててくれたらすぐ戻りますから」

「いいんですっ。それでっ」

「今飲むの?」

「今飲むのっ!」

「トレーニング後じゃなく?」

「今飲むのっ」

・・・あの女、また豆乳のことで受付でうまくいってないぞ、と、バレるのがいやだ。

 

ボスゴリラさんに、「運動靴わすれました」という。

ボスゴリラさんは丁寧に貸し出し対応してくれる。

「プロティン飲む間、運動靴はここに置いておきましょうかね」とか言ってくれる。

 

目立ちたくないのに、どーしても何かある。

きっと今、私のあだ名は、「豆乳」だと思う。

 

 

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