遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

私だけじゃなかった

2021.05.05

商店街、寿司屋に入る。

見るからに老舗。

まあまあのセットを頼むことにした。

10個入りだ。判断するには十分だ。

絶対足らないのが分かってるから、茶わん蒸しも。

アクリル板を挟んで隣に細い女性が座った。

女性は5貫のセットを頼んだ。

・・やはり、細いだけあって、晩御飯が5貫でいいのか・・・

どんな5貫か、アクリル板越しに覗き込んだ。

直後、私に茶わん蒸しが届いた。

細い女性がアクリル板越しに私の茶わん蒸しを覗いてきた。

・・・私と似た女性だ・・・

女性は5貫を食べた後、改めて10貫を追加注文した。

なるほど!!

私と同じだ。まずは、私の場合、まあまあのセットを頼み、当たりかはずれかを見る。

女性はまず、5貫を頼み、当たりかはずれかを見たのだ。

で、私も女性も、当たり、と判断した。

もし、アクリル板がなく、酒が飲めたなら、私はその初対面の女性と乾杯したい。

 

これで、3件。商店街で通う店確保!

あと4件確保できたら、もう、1週間を商店街で生きられる・・・。

 

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