遙日記
神様の褒美と罰
2021.05.04
今、ジムは満員だ。
どこも閉まっているから、みんなジムにくる。
一度筋肉をつけたら、維持するために通い続けるしかなくなる。
マッチョな身体というのは神様のプレゼントか罰がわからない。
身体への陶酔と引き換えに、人生の膨大な時間を消費する。
複雑な機械を自由に使うマッチョな男性に囲まれる。
「なんだこりゃ」と首傾げながら機械に座り、振り返ったら、後ろで「なんだこりゃ」と鍛える女性を見るとホッとする。
迷いのない人には恐れ入るし、ほぼヌード姿で気合い入れる人には腰が引ける。
でも「なんだこりゃ」チームと出会えると安心する。
人生を見てるようだ。
鼻息荒く気合い組には、どうぞお先に、と道を譲りたくなる。
迷いなくばく進する組には、なぜ迷いがないのか羨ましい。
どこか違うスイッチが入る組には、距離を取りたくなる。
「なんだこりゃ」組がキョロキョロしてたら、一緒にキョロキョロしたくなる。
だから、私の人生もまた、「なんだこりゃ」組なのだ。きっと。
ベランダで日光浴し、ポットに入れてきたミルクティー飲む。
ジムではそういう時が一番幸せだ。
つまり、私は、トレーニングしていない・・・。