遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

私の次なる旅が始まる

2021.02.27

そのエステティシャンに担当してもらうのは2度目だ。

あの、「嫌な人が左側に寝てないか?」と私に聞いた人だ。

私が左の肩が痛い、と言ったからだ。

「あんときの人だ」と思うと、心がクスクス笑った。

施術中、「痛い」というと「ごめんごめん」とさすってくれる。

「寒い」というと「辛抱してたんやねぇ」とタオル3枚かける。

すべてに過剰だ。そういう人だ。

何かを見つけたように「ここやね」と揉んでくれた。

「そこです」と言った。

「悩みは?」「ないです」

「手をずっと使ってる?」「使ってないです」

「ずっと立ってる?あるいは座ってる?」「フツーです」

「運動ぜんぜんしてないとか?」「してます」

「ならば・・・」

・・・ならば???

「ならば、あなたを悩ませているのは、この身体の痛みやね。この痛みがすべてのストレスの原因で、痛みが人生の悩みやね」

「そうですね」

「なんと、ずっと辛抱して生きてきたんやね。なんとかせんと。これではいかん。ずっと痛いままやなんて・・・」

・・・二人で抱き合って泣きそうになった。

 

帰り、フロントで担当者の出勤日を全部聞いた。

これから、過剰なエステティシャンと、私の、身体の旅が始まる・・・。

こうご期待!

 

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