遙日記
おっそろしく意見が合わない
2021.01.28
ジムでスクワットをした。
大きく股を開いて、しゃがんで、立ち上がる。そして、バーベルを担いでいる。
「もっとしゃがんでください」とプロレスラーさん。
「しゃがんだら、立てません」と私。
「やってみて。もっともっとしゃがんで」
崩れて倒れた。
「ほら」
「わあああ」とプロレスラーさんは元世界チャンピオンに言いつけに行ってしまった。
「遙さん、しゃがんだら崩れる・・・僕こんなん初めてや!」
見たか・・・私は筋肉がないんだ。
「あの人がジムで一番美しい」と見事な筋肉の青年を指した。
プロレスラーさんは「僕らは、美しいと言われるために頑張ってないので、きっと嬉しくないです・・・」
美しい、が、嬉しくない? 最上級の誉め言葉だぞ。
「遙さんは、今のままがいいです。今がいい。筋肉つけないでいい」とプロレスラーさん。
何を言ってるんだ。ムッキムキにつけてやる。
一切の価値観が合わない。あらゆる美意識が合わない。
この出会いに、ゾクゾクするほど、ウキウキしている。