遙日記
ゴールデンウィークに集まるガキ
2022.05.02
実家に帰る。
ゴールデンウィークで孫たちが集まる。
私は幼児たちを歓待しない。
ガキは嫌いだ。
それを知る姉たちは、孫たちが挨拶に来るとバタバタと私のいる居間の扉やフスマを閉める。
私とガキを会わせないためだ。
「おおきくなったねー」とか「すごいねー」とか大人たちの黄色い声を聞きながら、よくやるよ、と思う。
フスマがスッと開いた。
ガキが開けやがった。
ガキと目があった。
私は無表情のまま、ただ、ガキに軽く手を振る。
ガキの母親がその光景に気づき、慌ててフスマを閉める。
皆が帰った後、姉が来て、「洋子ちゃんがきてるから」と皆に小声で伝えたという。
それを聞いた大人たちは慌ててガキたちを帰したそうだ。
姉たちは、黄色い声でガキをあやした。
でも、その姉たちが最優先してくれたのは私だ。
つまり・・・
私が一番、ガキだということだ。