遙日記
反抗期を迎えたかもしれない
2021.10.06
ベルサイユ宮殿でマリーアントワネットと会う。
あ、ちがった。
エステで店長と会う。
「ようこそぉ。ご機嫌いかがぁ?ほっほっほ。」
エステティシャンに言った。
「店長さんに会うと緊張するんだ」
「お客さんでも緊張とかするんですか?」
「するよ。だって、相手はマリーアントワネットで貴族でしょ?私、平民だもん」
「きゃはは」
「大輪のバラが似合うのはお宅の店長さんと、マリーアントワネットしか知らない」
「きゃっはっは」
店長さんに見送られる。
「あら、可愛い靴ねぇ。ほーっほっほ」
「これ、靴じゃなくスリッパです。ほら」と脱いでみせた。
「あらまぁ! 紐がキラキラして可愛いわあああ。ほーっほ」
受付嬢、店長さん、エステティシャンの三人で見送られた。
知ってる。ずっと頭下げっぱなしだ。
そして、店長さんは、私が振り返るのを絶対待ってる。
大輪のバラのような笑顔で、その瞬間を待ってるはずだ。
だから・・・・
振り返らずに帰ってやった。
フランス革命だっ!!!