遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

やっと出会えた世界

2021.09.03

「〇ビルの8階にあります」

イケてる兄さんに教えてもらってアクセサリーショップに行く。

・・・紳士服売り場じゃないか・・・

そりゃ今まで見つからなかったはずだ。

ファッションビルにあふれかえるショップを何軒見てもない。

私のほしいアクセサリーがないのだ。

家にあるのは仕事用のド派手なやつばかり。

本当に、本当に、私がほしい、つけたいものは、持ってない。

そーゆーもんだ。

仕事優先で生きてきた。気が付くとつけたい物がない。

 

ショップに行くと、そこにお洒落な店員さんがいた。

彼もアクセサリーだらけだ。そのフロアには真珠のネックレスをつけた男性客が歩く。

・・・真珠のネックレスは、冠婚葬祭と相場は決まってる・・・

そーか。私がうっかりしてる間に時代はかなりお洒落だ。

 

イケてるお兄さんに教えてもらったショップは2件。

どちらも私が行かないフロアか、素通りするショップだった。

「こういうゴリッとしたアクセサリーは女性用では売ってませんからね」と店員さん。

そう。私の好きなものとは、「ゴリッとした」世界なんだ。

それはファッションビル1棟に1件もない。

2件とも行った。

2件とも言われた言葉がある。

 

「うちのは、芸能人もよくつけてます」

 

はっはっはーーー、だ。

 

 

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