遙日記
髪染めたら世界が変わる
2021.09.05
「こんにち・・髪染めた?」
「染めた」
「あ、髪・・」
「染めた」
「おは・・」「染めた」「あ」「染めた」「染めた」「染めた」
そう言いながらスタジオに入る。皆が私の髪に集中する。
年配の生徒さんが皆を叱る。
「もう髪のことばかり言っちゃだめ。恥ずかしいじゃない。ねぇ」と私をかばってくれた。
日頃挨拶したことない男性が近づき、言う。
「似合ってますね」「ありがとう」
隣りで踊る女性が言う。
「肌が白くて目がきれいだから髪がその色になると外人みたい」
へー、そういうふうに私のこと見てるんだ。。。
レッスンが終わると先生が髪を触りにくる。
「しっかりした髪ねぇ」
皆も集まる。それぞれに髪の悩みを吐露する。
何度も外人みたいと言った女性は帰りにカップケーキくれた。
「私が焼いたの・・・」
・・・!!? ABCクッキング以外でもケーキを焼くことがあるんだ・・・
髪を染めただけで、とんでもない騒ぎになった。
でも一番言われた言葉がある。
「芸能人みたい」
・・・どーなん。これ・・・