遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

ベテランエステティシャンのひとこと

2021.01.17

初めてのホテル。

人気のないサウナを出たら、人気のないエステがあった。

施術中にて、と書いてあるけど、きっと誰もいない。

「今すぐエステします」とフロントに連絡し、風呂あがりのタオル巻いたまんま待った。

ドタドタばたばた音がして年配エステティシャンがどこかからエステに駆けつけた。

「や! 裸やないの」とガウンくれた。

 

エステ中、「や! なんでこんな肩凝ってるの。運動してないの?」

・・・ジョギング、バレエ、ボディビルやってる・・・。

「いっぱいしてます」

「きっと寝れてないね。隣に嫌な人が寝てる?」

・・・ウキウキしてきた・・・こういう会話を客としてきたんだな、きっと。ここから夫の愚痴とか始まる。きっと。

「ひとりです」

「じゃ、横に犬寝てる?」

「ひとりです」・・・楽しい。次はなんだ・・・。

「じゃストレスやね」と言って、顔のタオル外した。

「や!・・・きれーな肌やないの・・・ストレスがあるようには見えん」

・・・もう笑みをこらえきれない・・・。

 

 

きれーな肌・・・この一言聞けて、エステ来てよかった。

 

 

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