遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

人間の記憶が飛ぶ時

2021.01.16

今、暇だから思うのだけど、以前は本当に忙しかった。

本当に忙しい時って、その証拠に、ほとんど記憶がない。。。

20年ぶりくらいに、かつて一緒に仕事したアナウンサー男性と喋った。

「遙さん、あいつ覚えてます?」

「覚えてない」

「じゃ、彼、レポーターでとっても危険なことしたのに、遙さんそれ見てなんて言ったか覚えてます?」

・・・覚えてない。

「しょーむな、って言ったんですよ」

「それ、私、本番で言ったの?」

「そーですよ。とっても高い所に登って足場も悪く、危険なレポートのに、しょーむなっ、て言ったんですよ!」

「私、サイテーじゃん」

「そーですよ」

「・・・じゃ、聞くけどさ、私が、高い所大変だったねー、怪我しないよう気を付けて降りてきてねー、って本番で言ったらどう?」

「・・・絶対、違いますね・・・」

だろっ。。。

 

 

「遙さん、先日の食事会で、革ジャン着てたじゃないですか」

「何着てたか覚えてねーわ」

 

つまり、忙しかった時も、暇な時も、ほとんど覚えてない・・・。

 

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