遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

カッケー姉。

2021.11.12

姉と百貨店の地下食料品街に行く。

姉はプロ主婦だ。

「今夜はひとりだから、弁当でいいわ」という。

肉が食べたいというので、肉弁当を見つけては、「お姉ちゃん、肉弁当があった!」と叫ぶ。

姉は私が勧める肉弁当は絶対買わない。

で、いなり寿司を買ったりする。

「あんもいるか?」「うん」「どれ?」「松茸の」

松茸のいなりはフツーのいなりの3倍する値段だ。気前よく2個買ってくれた。

「鳥買うわ。あんたもいる?」「うん」「どれ?」「大きいの」

姉は手羽先なのに、私は巨大な唐揚げを気前よく買ってくれた。

「サラダ買う。あんたもいる?」「うん」「どれ?」「同じの」

私の好きな台風サラダだ。

やっと姉と好みが合う。

しかし・・・

買ってもらうというのはなんと幸せなことだろう。

「あんたどれほしい」と目上に聞かれ、「これ」と返事し。

「これ包んでやって」と言ってもらえる、その会話が好きだ。

 

プロ主婦に買ってもらうおかずは、子供の頃、市場で買い食いさせてくれた頃を思い出す。

「あんたどれほしい」「包んでやって」が似合う姉、カッケー。

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