遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

ZOOM講義にハマる

2021.07.10

オンライン授業が終わった。

夜の楽しみがなくなった。

講義後、研究者の友達たちとZOOMで喋る。

日頃教壇に立つ人と喋ると、自分の言葉がまどろっこしい。

つまりは、いっつも喋ってる人間が、一番流暢に喋れる。

当たり前すぎることだ。

彼女たちの言葉が羨ましい。

ひとりが言った。

「私は遙さんの足が頭まで上がるのが羨ましい」

人それぞれの羨ましさがあるんだ。

「これか?」と足をパソコンの前で上げてやる。

「うおおおお」と歓声が上がる。

足なんて、毎日やったら誰でも上がる。

学術は、とんでもない努力の結果としてある。

結果、研究者たちは自らの身体には疎い。

 

「ほら、このZOOMの画面から将来、私が消えてごらん。悲しいやろ」というと、皆、同時に何度もうなずいた。

その画面が、おもろく、かわいい。

「身体をもっとメンテナンスせなあかんのや、なぜか・・」

それから私の講義がZOOMで始まる。

 

・・・3時間、喋る・・・

 

 

share

Tweet

  • 猫様のお言葉
  • 日経ビジネス電子版