遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

今日、運命論者になる

2022.07.04

家族というのは、なるべくしてなった。

運命めいたものを感じる。それは・・・

百貨店で偶然会う頻度が高すぎる。

「あんた今、どこおんの」と姉。

「洋子は百貨店」

「私も百貨店。パン買うたろか」

「もうさっきパン買うたとこ」

「じゃ、お茶しよか」

てな具合。

同じ日、同じ時間に同じ百貨店に来て、同じパンを買う。

これはもう・・・

家族になるべくしてなった運命としか思えない。

 

「服買いにいこか」

「いこいこ」

で、服買う。

「このまえ、ホームパーティに招かれて行ったら、みんな幸せだって言う」

「ふんふん」

「でも、洋子は自分が幸せかどうかわからない。不幸かどうかもわからない」

「あんたは、幸せや」

「なんで」

「朝起きて、ご飯食べて、百貨店来て、買い物できる。だから幸せや」

「そーか?」

 

・・・・そーか?ほんとに、そーか?

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