遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

誰が食うんだ

2022.06.29

芸術で一日を使う。

姉たちを連れて美術館に行く。

土産物屋をさんざんうろついて、なんも買わなかった私たち。

誰も家で待つ人がいない・・・。

老舗ホテルでお茶をする。

そのまま、老舗ホテルで晩御飯にしようとレストランを選ぶ。

主婦は必ず、限って、フレンチが好きだ。

「えーーー、すき焼きも天ぷらも作れるもん・・・」という。

じゃあ、と、最上階のフレンチで、入り口のメニューを見る。

3万か45000円のコースしかない。

全員無言になる。

人生のどんなシーンだと、このコースに挑むのだろう。

 

「予約したよ」と私。

「どこ?!」

「他のホテルのフレンチ、8000円」

「えええええ」と幻滅しながらも、洒落たホテルに行く。

デザートが3皿も出てくる。

最後、食べきれず、

「持って帰ったらよかったなぁ」というと、

「あるで」と姉がタッパーを出す。

ホテルのフレンチでタッパーにお菓子詰め込んだ。

 

我々には45000円のフレンチは似合わない。

 

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