遙日記
好きで好きでならない・・・
2022.06.25
日常に発見ってあるものだ。
気づけば、アイロンが好きになってた。
いい夜を迎えたい一心で、パジャマにノリをかけ、アイロンをし、パキッと仕上げた。
今、私の棚は、アパレルのそれだ。
すべてのシャツやジャージまでが、パキッと並ぶ。
極めつけは、パンツだ。
アイロンが止まらなくなり、下着もかけるようになった。
風呂上りに、まるでクッキーのように下着をつまんで取りだす。
折り目のついた下着は美しい。
もっといいアイロンを、と電気店に行く。
いつもの営業さんに「今日はアイロンっ」という。
営業さんは無茶くわしい。
「なんでそんなに詳しいの?」
「僕・・・アイロンが趣味なんです・・・」
「これは?」
「水滴が一滴落ちます」
「これは?」
「充電に時間がかかります」
なんで我々はアイロンがここまで好きなのか。
「すぐ結果が出るからじゃない?」
達成感も、手ごたえも、結果もない日常で、アイロンだけがそれらを満たしてくれる。