遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

どうせダメなんだ、を覆す

2022.05.13

ジムでトレーナーを呼び止めて言った。

「今日、筋肉量を測ったんだけど・・減ってた」

言ってから、止まらなくなった。

「私、筋肉が標準以下だと言われたから、ステーキとか胸肉とかプロテインも頑張り、1時間だったトレーニングもメニュー増やして1時間半にした。なのに、筋肉、減った!!!」

訴えてるうちに、涙が出そうになり、マジ泣いたらカッコ悪いと必死でまばたきした。

「私は筋肉が減る病気? もうダメなんだ。どうせダメなんだ。努力したってダメなんだ。何をしたってダメなんだ・・・」

「なんやろな・・・」とトレーナーは真顔でいくつか質問した。

「ご飯は何回? 間はどれくらい? プロテインは?」

「私、睡眠取れてないから? だから身体が再生しない?」

「いえ。うちのチャンピオンは睡眠が3時間です」

そして、新たな目標ができた。

「空腹時間をなくしましょう」

・・・? 世間では16時間断食とかいうのに?

「食事の間が長いとエネルギーに筋肉を使います。筋肉をつけたけりゃ空腹をなくす。プロテイン以外に何か食べましょう」

「え!! きつねうどんとか、食べていいの??」

小躍りしそうになった。

「それはだめ。プロテイン飲む時におにぎり一個食べましょう」

 

トレーナーはありがたい。

泣きそうなほど絶望してたけど、明日からおにぎり作るんだと目標ができたら、もう前向きになった。

目標。

これほどの、希望はない。

share

Tweet

  • 猫様のお言葉
  • 日経ビジネス電子版