遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

恐るべし美容界の現実

2021.09.26

初めての美容院に駆け込んで言った。

「金髪に、って言ったのに、赤茶になっちゃった」

若者が集う街の雑居ビルをあえて選んだ。

体格がよく手がボロボロの美容師さんだった。手がボロボロということは助手まかせじゃない。

「一度、茶色を入れてしまうと、脱色せねば明るい色は無理です。今必要なのはトリートメントです」

「トリートメントいやっ。この色がいやっ。毎日シャンプー5回してる。なんでどこ行ってもブリーチしてもできないわけっ?」

そこで初めて知った事実。

金髪を中心とするハイトーンカラーは特殊技術であること。どの美容師にもできないこと。

せっかくブリーチしたのに茶色を入れるのはあり得ないこと。

毛が痛むと、色を入れてもすぐ落ちてカラーができないこと。

ハイトーンカラーが得意な美容師を見つけて行かないとダメ。

 

「探してよ。紹介してよ」

「了解です。ハイトーンカラーのトップを教えましょう。」

そしてその人のインスタの作品集を見せてくれた。

どれも垂涎の出来栄えだった。

「こ・・・この人にするよ。他には?

「私がお勧めできるのは、この人だけです」

 

つまりは、関西でそれができる人は、ひとり、ということだ。

そういえば、バシバシの金髪や、真っ青の髪は見ても、艶のある金髪のニュアンスカラーは見たことがない。

コスメも韓国、アートメイクも韓国、で、毛染めも韓国、だ。

あきれるよ。まったくもう・・・

 

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