遙日記
私、なんかしたか?
2021.06.08
憧れの念願の、長崎皿うどんを梅田地下街で食べた。
餃子とチャーハンも頼もうか・・・。
お。メニューに紹興酒がある。
「紹興酒もください」
「常温でいいですね」
この瞬間、中高年男性客の手が止まり、かがむ背中が起きた。
直後、厨房での会話が聞こえた。
「あっ。酒は禁止だった。ビールならすぐ禁止と言えたのに、紹興酒っていうから、うっかりオーダーとってしまった」
店中に響く会話で、なぜ男性客の背中が起きたかわかった。
「え! 酒出せるの!? なら俺ビール飲みたいっ!」だ。
やがて、酒禁止と分かり、皆が私を恨むように振り返った。
厨房もカウンター越しに、「まったくどの客だよ。紹興酒って」とばかりに私を覗きこんだ。
私は、男性客ばかりの店に、遠慮して入り口の席に座ったのだ。
目立ちたくない。気づかれたくない。注意を引きたくない席だ。
でも、店中の客と厨房と店員さんが「もおおおっ」と私を見た。
私、なんかしたか?
「しょーこーしゅ」と言っただけじゃないかっ。
なんかしたかっ!!