遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

幻の粉もの

2021.04.23

日に二度しか食事しないせいか、粉ものを食べる機会がない。

一食には少なく、おやつにしちゃうと食事に影響が出る。

繁華街の地下街はそんなメニューに満ちている。

夕方、巻き寿司の前で考え込んでいる女性を見る。

「それ今買ったら、晩御飯だよね。巻き寿司って、中途半端だよね・・・」と心配する。

たこやきを食べてる女性たちを見る。皆、ひとりだ。

「挫折したんだね。あとちょっとで晩御飯だというのに。今それ食べて、どーすんの・・・。メシ食えないじゃん」

と代わりに嘆く。

串カツ10本、という看板メニューを見る。

「食いたいよ。でも、それじゃ足らないんだよ。晩御飯には」

ちゃんぽん麺のお店。

「食いたいよ。でも、晩御飯には足らんし、おやつには多い」

天丼も。パスタも。およそほとんどの陳列棚にあるメニューは、足らないか、多すぎる。

 

むっちゃ久しぶりに、お好み焼き、買ったよ。

運転しながら、どーやって食べたと思う?

冷めたお好み焼きは固くなるから、そのまま片手で掴んで、巨大なクッキーかじるみたいに食べたよ。

もう片方の手でハンドル握った。

モサモサして、美味くなかったな。。。

いつから、私の人生から粉ものが消えたんだろうな・・・。

 

 

 

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