遙日記
警察の人生劇場
2021.04.21
免許更新に行く。
更新通知ハガキには「なくすな」と書いてある。
なくしたらけっこう時間とるよ、と、書いてある。
ここまで書かれて、なくす奴おらんやろ、と思った。
警察で、「なくしました」という人と警察官の会話が聞こえた。
「なんで。どこで。どうして」と問い詰められてた。
・・・ほんとに、なくす奴、いるんだ・・・
「免許返納します」という高齢者がいた。
「誕生日までは有効ですか?」と高齢者。
「今、この時点で受理したから、もう無効です」と警察官。
「もう・・・無効ですか・・・」と高齢者。
背中に寂しさがにじんでた。
講習会場は満席だ。
30分の講習後、係の人が言った。
「優秀ドライバーの人は帰ってよろしい。違反の人だけまだ講習が続きます」
・・・全員、席を立った。私だけが残った。
・・・え? ひとり?
チェックシートを受け「運転が自信過剰です」と説教された。
中学生の時も、高校生の時も、大学生の時も、こうやって、ひとりだけ残されて叱られることがあった。
私だけ、大人にならない。
ならないのに、やがて、高齢者になる。。。