遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

風になって走る意味

2021.01.09

極寒のジョギングが大好き。

冷たさが突き刺さる。生きてるなーっ、て感じる。

身体がまだ「起きてないよー」という状態から、「起きたぜ」という状態になるのに30分。

そしたら、次は、空を見上げるんだ。

冬の木の枝越しに見える青空はとっても清んで美しい。

上を向いたまんま、全力疾走するんだ。そしたら・・・・・鳥みたいになるの、知ってた?

ビュンビュン枝が去っていく。きっと鳥はこんな空を見ている。

ダウンコートが熱くなり、肩からずらしてだらしなく着るんだ。

 

 

「このダウンコートは、だらしなく着るためにデザインされました。先日のファッションショーでモデルがだらしなく着てウォーキングしました」と服屋の店員さん。

肩の内側にランドセルみたいな肩紐がついている。暑い時に、脱いでコートを背中にぶら下げて着るのだそうだ。

まるで、私のためにデザインされたようじゃないか。

「これください」。

 

このダウンコートを着て、肩紐だけにして、思いっきり走ろう。

そしたら、コートが羽根を広げたみたいになる。

そしたら、もっと、鳥になる。いや鳥になりたい。

 

この前、ウルトラマンがジョギングしてた。正しくはウルトラマンの恰好をした人、だけど。。。顔もウルトラマンだったし。

その気持ち、すんごくよくわかる。

川沿いは、自由なステージだ。チョー楽しいんだ。

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