遙日記
深読みじゃない。見えるのだ。
2023.02.02
「あんたは深読みしすぎる」と姉によく叱られる。
「深読みちゃう。見えるねん。」が私の弁明だ。
最近、私が見つけた店に姉を連れていった。
ただ商店街を300メートルくらいは歩く。
ちょうど、タクシーを降りたばかりの年配男女が歩いてる。
夕方の商店街は人だらけだ。
本当は散歩がてら店に着けばいいのだが、私は違った。
「お姉ちゃん、ゆっくり来て。洋子は走るっ」
300m手前から共に歩く男女を追い越した。
私が店のドアを開けた後に、その男女が入ってきた。
姉はそのあとに入ってきた。私と姉で満席になった。
そう。私は見える。
300m前から。彼らがタクシーを降りた時から。
大勢が歩く商店街でも、きっと彼らは私と同じ店に行く。
タッチの差で満席になる。そう感じた。
深読み?
いったいどう読むというのだ。人だらけなのに。
私には、見える。
急がねば、席を取られる・・・・と。
この能力、他に使えんのかい・・・