遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

雨に思う一日

2022.11.13

雨は好きだ。

カラッと晴れて眩しいベランダに出るより、カーテン開けても暗く、外でたら雨の音。

いいなぁ。こういうの。

暗さが目に優しいし、湿気が呼吸に優しい。

ジム行っても、雨音を聞きながら、シンとして筋トレする。

雨だから人数も少ない。

雨音の日は、逆に、静けさばかりを感じる。

 

静けさの演出で、日本建築の宿ではよく鹿威しや水琴窟で、水を利用して音を出す。

カーンとか、キン、キン、とか、音が鳴る。

それで返って、「ああ静かだ・・・」と感じる。

 

せっかくの雨の夜だ。

オーディオもテレビも消し、無音の中でパソコンに向き合おう。

 

・・・やかましい・・・

 

あ。これ、耳鳴りだ。

無音だと自らの身体の音がやかましい。

家は常に賑やかにしとこう。

生きるってなかなか面倒だ。

エアコンを調節し、加湿器を調節し、音量も調節する。

ブーン、と、シュワーッ、と、音楽。3つの音。

どれもなかった時代は、何が聞こえたんだ・・・?

 

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