遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

タレントの病気発表に思う

2022.09.28

ネットで病気を発信するタレントがフツーの時代になった。

ずっとそれに首を傾げてる。

「あ。あの人もそうなんだ。がんばろう」にはなる。

でも、一度発表するとずっと経過報告せねばならない。

今度はこんな治療ですっ、てな具合に。

また発症! とか・・。

実際の闘病って、深刻なのを見てきた。

それを明るく伝えるのは、誰のためだろう。

明るさ、元気さ、を売る商売がタレントなら、病気になってもこんなに明るい、こんなに元気、を売るのは自分のためか。

それが商売だからか。

さりとて、こんなに辛い、悲惨だ、は救いがなく見ても辛い。

つまり、病気になっても笑顔を売るしか選択肢がない、のだ。

あるいは、発表した後、放置する、選択肢もある。

友人の男性タレントでそれをした人がいる。

仕事は休むので、まず発表はしたものの、長年放置してるから、世間はもう、彼が深刻な病気だった過去を忘れてる。

忘却してもらう、というのも、プロのサービス精神だ。

その男性タレントと楽しく遊んだことを、元局員に報告した。

すると、衝撃的な返事が返ってきた。

 

「あれ? 彼、死んだんじゃなかったの?」

 

・・・・・

そんなことってある?

病気を発表して放置したら、死んだと理解される。

こっえええええええ~

 

 

 

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