遙日記
洋子先生誕生
2022.09.17
ダンスレッスンが始まるまでの待ち時間。
どうやれば関節が柔らかくなるか、が生徒たちの議題になった。
ストレッチクラスを受けてる男性に質問された。
「僕、前屈できますかね・・・」
「できるよ」とばかりに突然、洋子先生のストレッチになった。
「足は足だけと思っちゃだめ。腰から足と思うの」
そして、足、と思った時の足の上げ方と、腰から足、と思った時の上がり方の違いを見せてあげた。
おおお、と歓声があがる。
「僕はここまでしか上がらない」
「上がるよ。こうすれば」とお尻を持ち上げた。
すると・・・
「うわ。上がった!!」
そう。身体の使い方は、身体で覚える。
これは私が長年バレエで叩き込まれた考え方だ。
その覚え始めには、他人の手を借りなきゃわからないんだよね。
複数の人の手を借りて、ほら、お前の身体はここまで無理できる、お前は怖がってただけだ、と思い知らせる。
身体をびっくりさせるのだ。
ここまでできるのか・・・と。
柔軟は力仕事なのだ。
で、一度、「お!ここまで無理できる」と身体が知ってしまえば、もう翌日から柔らかくなる。
反発する筋に負荷をかけると筋を痛める。
ここからこう動かせば、ほら、柔らかくなる「使い方」だ。
頭も、身体も、使い方次第なんだよね。