遙日記
腕ききを探す旅
2022.01.15
街を歩く。
誰も私の髪の色を見て振り向かない。
それどころか、金髪の子を見ると、私が振り向く。
人の目は正直だ。
きれいなら、見知らぬ人でも「きれいですね」と声かける。
あるいは、見る。あるいは振り向く。
だーーーーれも、振り向かない色。それが今の私だ。
写真撮影を中止にして正解だ。
カメラマンもメイクさんも私が金髪で準備してる。
いつまでたっても、金髪にならない私。
韓国でフツーにできることが、日本では1年間できない。
日本はいったいどうなってしまったのだろう。
高齢化で白髪染めしかできない国になったのだろうか。
腕のいいメイクさんやカメラマン同様、腕きき美容師は必至だ。
はあああ、いったいどこにいるねん・・・。
エステに行く。
「お肌の調子どうですか?」とエステティシャン。
「別に」と私。
「変化ありますか?」
「なんも感じない」
「お客さん、お肌きれいですよ」
「前からそうだから・・・」
じゃあお前なんで高いカネ払ってここに来たんだあ!と叫びたかっただろうなぁ、エステティシャン。
腕がいい、というのは、とんでもない少数派なんだ。きっと。