遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

聞かれてしまった秘め事

2021.10.21

神戸で育ての元プロデューサーさんと会食する。

芸能界で最初に私をオーディションで通してくださった方。

老舗の喫茶店で話す。

「そろそろ、政界か、大学の先生かになりなさい」

「いや。働きたくない」

「いつまで働かないんだ。ずっと働かないワケにもいかんだろ」

「ほんとは政治なんかまったく興味ないし、温暖化も、世界情勢もなんも興味ないのに、無理してきた。今は私はKポップに興味があって、それは昔からキラキラしたものが好きで、だから芸能界入ったのに、気が付いたら、政治だの国会だのばっかし話す女になった。もうしんどいから嫌」

「どうするつもりだ」

「アイドルみたいな仕事ならしたい」

 

帰ろうと席を立った。

隣りの女性が私に「きれいですね」と言い、手を振る。

・・・私だとバレてた・・・

 

喫茶店の外で・・

「わああああっ。どうしようっ。どうしようっ。アイドルみたいな仕事したいって、聞かれてしまったぁぁぁぁぁっ」

「ははは」

「政治に関心があるようなフリだけしてた、って、聞かれてしまったぁぁぁぁっ」

「ははは」

 

もう・・・聞かれたから、ブログに書く・・・。もうっ。

 

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