まるで衣裳部屋のような服屋さんを見つけた。

あらゆる時代のあらゆる人物になれそうな、小劇場の衣装ならここですべて揃う、そんな店だ。

「中古の服屋さん？」と店員さんに聞くと、「ユーズドショップです」と言われた。

ははは。

「私、軍人になりたい」と言った。

「アーミーファッションですね」と言われた。

ははは。

青年の店員さんが揃えてくれた服を抱えて、試着室に入った。

「私、試着しても出ていかないからね。中で自分ひとりで決めるから」と言った。

それが、10分後。。。

「お姉さん、僕、ずっとお姉さんが着替える間も一緒に中にいてて、いいんですかね・・・」

「もういいわよ。別に」

ということになった。それくらい、二人で燃えた。

なんで、軍人になりたいか、自分でわかってる。

ずっと軍人モノの韓流ドラマを見ているからだ。

青年の店員さんは、見事な軍人になった私に拍手した。

全部買った。

で・・・、

これ着て、私、どこ行くんだ・・・。