遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

1メートル四方の孤独

2024.02.21

検査っちゅーのは、待ち時間を複数の人たちと過ごすのが嫌だ。

数時間ただじっと皆と過ごす。

会話が始まるに決まってるじゃないか。

若い人が検査って、ない。

中高年がじっと集まる・・・。

 

 

勘弁してくれ~

 

 

「あの、看護師さん、私、一人になりたい」

案内されたのは、カーテンで仕切られた空間だった。

1メートル四方の、服屋さんの試着室みたいなの。

そこで、両ひざ抱えて数時間を過ごす。

向こうから会話が聞こえてくる。

おっさんが、女性に話しかけてる。

女性が相手してる・・・。

な?

絶対こーなるだろ?

孤独がいい。

私は絶対、孤独がいい。

 

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