ジムで筋トレしながら前で柔軟運動する男性をじっと見る。

男性にはめずらしく身体が柔らかい。

きっとこの後のバレエクラスに参加するのだろう。

柔らかいのはいいが、どこか、・・・変だ。

股関節が異様に柔らかいから、足は付け根から360度回る。

どこから足がはえてるんですか？というくらい異形になる。

じっと見続けて、なにが変なのか考え続けた。

そして発見した。

・・・美しくない・・・

そもそも美しく見せるためにバレエではストレッチする。

自由に表現するための柔軟性だ。

美しくなく、表現力もなく、ただクニャクニャに柔らかいのなら

・・・タコと何が違うのだ・・・

本末転倒とはこのことだ。

柔らければいいっちゅー問題じゃない。

「曲がったままのヒザ伸ばせよ。つま先伸ばせよっ。指先伸ばせよっ」と心で突っ込む。

バレエの解釈で、バレリーナにもなるし、タコにもなる。

勉強になった。