遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

筋肉と引き換えにするもの

2023.01.12

ダンディで素敵な作家さんをテレビで見た。

見て・・・やっぱりな、と思った。

痩せている。で、声は枯れてる。

つまり筋肉がない。声帯も筋肉だから、全身が枯れている。

それが、作家、の佇まいだ。

私みたいに、作家、タレント、講演、の掛け持ちと違い、作家オンリーはきついぞ。

なんせ、一日中、動かない。脳と指だけを使う職業だ。

身体をやられる、と、知ってるから、私は一気に書き上げた。

ほぼ10日で書き上げる。

風呂とトイレ以外はいっさい動かない。

すると、風呂の椅子から立てなくなった。

足の筋力が落ちるからだ。

作家とは、筋肉の喪失との戦いだ。

25年間かけて書き上げた作品を解説してた。

そりゃ、筋力も声帯も枯れるわなぁ。

 

バレエしてきた。

筋肉への執着のある私は、どうしても運動したい。

筋肉に執着がある限りは、作品なんて書けない。

弱りたくなんかねーよ。

そうまでして社会に訴えたいことがあるか。

ねーよ。別に。

 

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