遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

眩しく清々しい空気を吸う

2022.11.01

元宝塚スターさんのディナーショー見た。

やっぱり私のテーブルはジェンヌテーブルだった。

皆さんから「何期生?」と聞かれることにも慣れた。

元娘役さんはさりげなく元男役さんの身づくろいに手を貸す。

ああ、こうしてみんなで走ってきたのだなぁ、とわかる。

中でも、同期トップ成績の優等生は、動きが常にリーダーだ。

「今のうちちにトイレ」と言えば、皆がリーダーについていく。

優等生はあれからウン十年経っても優等生。

娘役の、男役を見上げる時のあの満面の笑みといったら。

娘役が、男役を男役にするのだ、というのもうなづける。

「宝塚、受験もしなかったの?」と呆れられる。

きっと私は通らない。

だって、そう聞く元男役さんの横顔を見ると、彫刻みたいだ。

どれほど歳を重ねても、崩れないものがある。

骨格だ。

元男役さんに宝塚観劇を誘ってもらった。

「わ。許可なく遙さんと勝手にメール交換してしもた・・・」と元男役さん。

そう。許可なく奪い放題の芸能界で生きてきたら、

「あ、許可」という礼儀作法を叩き込まれた組織がまぶしい。

 

華やかで煌びやかな空気を深呼吸した今日。

 

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