遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

女の一人旅の法則

2022.10.19

長野県にいる。

冷たい空気には露天風呂がよく合う。

ご年配女性が入ってきた。

オーラがもう、ハンパなエネルギーじゃない。

大阪弁だ・・・。

夫と親を看取り、一人で温泉に来たという。

6時間運転して来たと。80歳だと。

 

私は電車で3時間ほどで来た。

東京より遠いやんっ、と文句言ってた。

6時間を一人で運転するのか・・・

 

温泉ではこういう女性とよく出会う。

なぜか、会話が風呂で始まる。

「星が出てないねぇ」と声かけられる。

「出てます。あそこに一個」

そんなところから人生の話を聞くことになる。

 

どうやら、女の一人旅は、失恋後か、看取り後らしい。

「80歳には見えない」というと、「夜目遠目」と謙遜された。

「あなたはまだまだ若いから」と言われたので、

「夜目遠目」とそのまま返した。

「夜目遠目笠の内、ゆーてね」と出て行かれた。

 

一個、日本語、覚えた。

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