遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

寄り道という豊かさ

2022.09.04

行きつけの喫茶店がほしい。

カウンターがあって、サイフォンでコーヒーたてて。

いい距離のマスターがいて。新聞があって。

それがあるだけで人生が随分、余裕を味わえる気がする。

でも・・・

起き抜けにコーヒーを2杯飲んで朝食も済ませてる。

 

行きつけのバーがほしい。

ミントの葉を入れたカクテルを飲んで、一日を終わらせたい。

静かなマスターがいて、声がデカいオヤジ客がいなくて。

・・・そんな店、あるわけない。

だいたい、一日の終わりはだいたいジム帰りのジャージ姿だ。

バー行ける恰好じゃない。

 

なんか、一日の途中と終わりにちょっと立ち寄る場所がほしい。

ないもんよね。

そういう喫茶店とバー。

電車で通ってた時にその味わいを知った。

駅にはちょうどいい喫茶店があり、人がいっぱい過ごしてる。

なんで駅に着いたのに帰宅しないんだろう。

疑問に思い、マネしてみた。

・・・楽しい・・・

今。車で帰宅する。

寄り道、という概念が消えた。

・・・寂しい。

 

 

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