遙日記
家族とは運命なり
2022.08.06
運命というのはあるのかもしれない。
今日また、百貨店で・・・
・・・兄と偶然会った・・・
いつも会うのはエスカレーターの上りと下りだ。
すれ違い際に互いを指さし爆笑する。
その一瞬で「お茶飲もう」と私が叫ぶ。
ところが今日はいつまで経っても兄がエスカレーターで上がってこない。
飼い主を待つ犬みたいに、いろんな人にチラチラ見られながら、それでも上り口で待った。
私は買い物の時は携帯電話を持たない。
重いからだ。カードとキーだけポケットに入れて歩く。
・・・兄はきっと電話とかメールとかしてるんだろうな・・・
百貨店の迷子窓口で名前を呼ぼうかと思った。
でも、そうまでして会わねばならない人ではない。
あきらめて帰ることにした。
車に置いてある携帯には何十回の着信があった。
電話すると、「俺、探してんぞー」と言う。
私は「ずっとじっと待っててんぞー」と言う。
小学生の頃、百貨店で迷子になった時、動かず待つ、を覚えた。
どうせ法事で会う。
お盆だ。
家族になる運命だった人たちが集う。