遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

私の想像と青年の想像

2022.07.16

また店長がいる・・・

日曜日は必ずいるから、土曜日に来たのに、店長がいる。

「お客さん、またジャージですね」

ビジュアル系ショップは、ファッションに過敏だ。

「またヨガ帰りですね」

「そ」

今日は、ビジュアル系ネックレスを購入。

若者系ファッションは本当にお財布に優しい価格設定だ。

ジャージにビジュアル系は似合わない。

店長も、試着する私にかける言葉もない。

でも私は自分をよく知っている。

・・・似合う・・・

ジャージで素顔でも、私の脳裏には完璧な自分の映像がある。

脳裏には完璧に整理されたクローゼットと、収納がある。

だから、「今」はそう大事じゃない。

自分の頭の中にある「未来」が大事だ。

・・・どういう自分になりたいか・・・

未来を夢みて、クローゼットと収納をイメージする。

そして、なりたい自分をビジュアルで作り上げる。

「私、むっちゃいけてんねんで。今度見せてあげる」

「では、僕はお客さんだと気付かないかもしれないですね」

ははは。

ジャージのおばはんが、どう変身するのか、まだ若い青年には想像は無理じゃよ。

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