遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

こんな嬉しいこともある

2022.04.22

定期的に必ず寄るスーパーがある。

業務用スーパーだ。

それも、最近出店しだしたブームの業務ではない。

昔からある汚ーーーーい店。それが好きだ。

お客さんも常連さん。主にご年配が多い。

いつもどおり、両手に持てないほどのキャベツ丸ごととかを買い、ウキウキして歩く。

まるで豊漁で帰る漁夫みたいな気分だ。

お得感と達成感で満たされ、重たいけどウキウキもんだ。

そんな私に、近づいてくる高齢男性がいた。

あきらかにこのあたりの住人で、業務用スーパーに行く人だ。

私から視線を離さない。そして言った。

「ええええ~~~っ?」

・・・バレたか・・・?

最初にそう思った。でも私は素顔でサングラスでマスクしてる。バレない。

男性は続いて言った。

「きれーーーーなーーーー」

・・・きれい・・・?ジャージで素顔の私が?

すぐ理解できた。

サングラスとマスクだから顔を褒められたのではない。

汚いジャージだから恰好でもない。

・・・金髪だ・・・

高齢男性にとって、金髪女を間近で見るのはどうやら初めて。

だから「えええええ~~~っ」の驚愕が出る。

褒められたのは、髪の色だった。。。

正直に言おう。

 

・・・嬉しい・・・ひっ。

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