遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

嗚呼無農薬イチゴ

2022.04.17

無農薬イチゴ、食べたことある?

昨日もらって、初めて食べた。

腰抜かした。

百貨店のみたいに見事さや大きさや美しさはない。

微妙にサイズが違い色も少し違う。でも!

イチゴのつぶつぶがしっかり立ってる。そして!

まるで幼子のようにイチゴ全体に産毛のようなものが生えてる。

産毛に覆われたイチゴを見たのは初めてだ。

艶はない。色はまばらでツブや毛に覆われまるで原始のそれだ。

水にくぐらせると産毛は消えた。

口にすると、生まれてこのかた経験しなかった味が広がった。

言葉にすると・・・

甘さに媚びがない。作りての意図やら商業目的のない甘さ。

イチゴの味が濃い。ああイチゴってこんなに濃厚だったのだ。

その濃さに、無味乾燥な植物的なモノでは出せない、動物的というか、肥料や土の栄養がもたらした結果としての味だろうか。

植物なのに動物的といえばいいか。

命の味がするのだ。

イチゴという命には無数の土壌の恵みから吸い上げた、多くの命の味がする。

それが、無農薬イチゴの味だった。

・・・今までイチゴだと思ってたのは何を食してたんだ

ひとことで言うと、

 

おいしかった。

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