遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

嗚呼、命の元

2022.04.08

玄米を炊く。

けっこう上手になった。

そのかわり、玄米を炊く、というためだけの一日になる。

それくらい集中しエネルギーと神経を使い、時間もそれ中心だ。

この「米を炊く」という作業を主婦は毎日やっているらしい。

考えられない。

私には月1度の行事だ。それは餅つきに似てる。

それくらいの特別行事だ。

一食ずつをビニール袋に分けて冷凍する。

出来上がった玄米を見て思う。

・・・これで私は生きさせてもらうんだ・・・

玄米が神々しくもある。

 

仕事が忙しい時、こんな行事めいた食事作りは無理だった。

チャーハンとシュウマイの出前だった。

忙しい、ということは、とても危険なことだ。

肝心の命の元をおろそかにする。

今、私は、手塩にかけて命の元を育んでいる。

 

玄米様は今、冷凍庫で静かにその出番を待っている。。。

 

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