遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

女子ロッカー物語り

2022.03.11

最近、ジムがもう、私にとって学校のようになってる。

行くと知人と出会う。

ロッカールームで喋る。

「発表会あるから来て」と言われ衣装を見る。

ジムで腹筋してたら、あまりに苦しそうだと知人がいつも笑う。

「手伝うたろか」と声かけられる。

「手伝ったら意味ないやんっ」と断る。

「腹筋割れた」と知人に見せる。

ロッカールームの喝采を浴びる。

 

「髪、金髪できれいやろ」と喋る。

知らない人までもがロッカールームで「きれーー」と近づく。

「髪の毛より、最近、メイクきれいで」と知人。

「それは、メイクして用事した帰りにジム寄るからやがな」

 

主婦の知人が言う。

「やることないねん。だから来るねん。考えたり、覚えたり、日常にないねん。だからスタジオレッスン受けるねん」

私だってそうだ。

やることない。だから来る。燃えるものない。だからダンススクール通う。

みんなが何かを探して生きてる。

そんな女子ロッカーが好きだ。

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