遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

お兄ちゃんがおじいちゃん。

2021.12.29

昨日は年賀状を書いていたら朝の3時になってしまった。

そもそもが、兄に頼んだ年賀状デザインが、どういうわけか、2021年で仕上がっていた。

「年度を間違えてるじゃんよっ!2022年でしょうがっ!」

電話の向こうで姉がバカ笑いしてる。

「住所も書いておいてって言ったのにっ。書いてないっ!」

「そんなこと聞いてない」と兄。

「メールに書いてたじゃんよっ」

「メール見てない」

「それって、社会人としてなってないよ」

また電話の向こうで姉のバカ笑いが聞こえる。

 

「大事なことは電話で言え」

「間違えちゃいけないことだから、メールでしょうがっ」

 

たった数年しか違わない兄だが、この時代のずれ方はどうだ。

「データで送って」と言っても、自転車で絵をポストに入れる。

そうまでして届けたデザインが、年度を書き間違えてる。

兄だがまるで、おじいちゃんとやり取りしているようだ。

「いくからすぐ書き直してっ。もおおおっ」と電話を切る。

 

「なんでお兄ちゃんの名前を絵に入れるのよっ。私からかお兄ちゃんからか差出人が分からないじゃないのよっ」

「わかったよ。俺の名前消すよ」

「もおおおおっ」

 

お兄ちゃんが、おじいちゃんに感じた夜。。。。

 

share

Tweet

  • 猫様のお言葉
  • 日経ビジネス電子版