遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

年末の我が家の光景

2021.12.20

実家に行く。

「私のいらないコートほしい?」

姉たちは「いる」という。

「貧しいお姉ちゃんにあげようと思うのだけど」というと、

「私、貧しいっ」と手が上がる。

とっても裕福な姉は「洋子からもらったコートを長年着て古くなったからほしい」という。

「貧しいお姉ちゃんに送ろうと思っていたのだけど」

「私が貧しいってばっ」と他の姉もゆずらない。

他の姉も「私はセンスが悪いから洋子のコートいい」という。

結果、そんなに貧しくない姉と裕福な姉にあげることにした。

 

段ボールでミカンが届いた。

「正月用に全部ほしい」と姉が言う。

「正月まで持たないよ。皆で分けよう」と私が言う。

他の姉を呼ぶ。

すでにビニール袋ごと登場する。もらう気満々だ。

「あの姉にももっていきなさい」と別の姉。

「あの姉は和歌山出身だからミカンあるはず」と却下した。

その姉の家に行く。

「ミカンは持ってこなかったよ」というと、

「ミカンほしいわっ。ミカン和歌山から来ないわっ」と怒る。

 

つまり・・・

みんな、なんでも、ほしいのだ・・・。

 

share

Tweet

  • 猫様のお言葉
  • 日経ビジネス電子版