遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

絶対妥協できないこと

2021.11.06

疲れた時はきつねうどんだ。

それはもう絶対きつねうどん。

だって、浪速っ子だから。

梅田、ハービスエントにうどん屋がない。

ヒルトンイーストにもハービスプラザにもない。

新地の高級うどんじゃなく、フツーのきつねうどんが食べたい。

街をさまよい、予定も無視してうどん屋探す。

第二ビルに潜ってみる。地下一階のうどん屋は閉まってる。

地下二階に降りる。もう気絶寸前の体力だ。

這うように歩くと、嗅覚が最初にうどん屋を見つける。

近づくと「うどん250円」と書いてある。

・・・これだっ!!・・・

暖簾をくぐり、カウンターに座り、うどん注文する。

カウンターを食堂ゴキブリが歩いてる。

目を離さないようにした。こっちきたら困るから。でも店員さんに言って、目の前でフキンでつぶされるのを見るのもやだ。

うどん待ちながらゴキをじっと見る。

うどん食べながらゴキを見る。

汁飲みながら、ゴキを見る。

ゴキが二匹になった。

じっと見る。

ぴょんと私に跳ねないように。

器に登ってこないように。

汁を吸い終わるまで、じっとじっとゴキ見る。

席を立ち、ジャケットをパンとはらう。

ゴキがジャケットに入り込んでいませんように。。

 

大阪できつねうどん食べるのは、命がけだ。

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