遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

そしていつもの通過儀礼

2021.11.04

深夜クラスを受けた。

私のお気に入りのおねえさんキャラの男性が先生だ。

「こんにちわ」というと、「こんにちわ」と頭を5回くらいカクカク下げる。そんな先生。

レッスン中に、先生が「〇△◇さん」と私の本名を読んだ。

あれ・・・?

他の誰も名前で呼ばれていない。なぜ私だけ?まだ3回しか受講してない・・・。

先生は今日も皆に、浅丘ルリ子になれ、岸恵子になれ、という。

 

レッスン終わり、帰りのエレベーターで先生と偶然ご一緒した。

「岸恵子さんになれるよう頑張りますっ」とご挨拶した。

先生は真顔で「トレーナーからあなたのこと聞いてます、フツーに接したほうがいいかと、フツーに接しました。あれでよかったですか?」

・・・!!・・・

「はい。フツーにしててください」

「生徒があなたにしつこく踏み込んだり馴れ馴れしくない?」

「まだ、誰も気づいてないと思います・・」

「そうですか・・」

 

新しい出会いがある度に通過儀礼としてこれがある。

バレるかバレないか。

フツーでいられるか無理か。

そこに居れるか否か。

トレーナーはダンスクラスで苦心する私を見て、前もって手を打ってくれたわけだ。

でもな・・・

 

・・・お前がバラしとるやんけっ!

 

 

 

 

 

 

 

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