遙日記
嗚呼、墓参り・・・
2021.08.16
墓参りが大嫌いで行かなかった。
今日は頼まれて、行った。
あらためて、「これ、意味あんの?」と姉に聞く。
汚い掃除は全部、姉にまかせ、私はきれいな花だけ担当した。
「ちょっと、知り合いの墓にも手を合わせて帰るわ」
そう言って、滅多に来ない墓参りをついでにまわろうと思った。
かつての知人の墓は・・・
・・・・荒れていた・・・
たくさんの墓が美しい花で彩られている中、
雑草が生え、貯めた水には虫が湧いてた。
掃除した。
親の墓を掃除しないのに、知人の墓は雑草も虫も取り、うちの花をおすそ分けした。
そうしてるうちに、泣けてきた。
泣きながら、掃除した。
墓も魂も先祖も信用しない。
今ここにある命だけ信じる。
でも、名前の刻まれた石が、荒んでいたら泣けてくる。
姉が来た。
「あーあーあーー」と嘆いた。
帰り、墓参りしたご褒美にお菓子の大袋を買ってもらって泣き止んだ。