遙 洋子 Yoko Haruka

遙日記

生まれて初めてシリーズ

2021.06.29

生まれて初めて日傘を買った。

そもそも傘、というものに興味がない。

あまりに日差しがきつい時は、雨傘をさしていた。

直射日光を避けりゃいいんでしょ、ぐらいのもんだ。

だが、昨年夏、短パンとワイシャツでジョギングしたら、今年になっても靴下の境目がくっきり残る。

やっぱ、焼けるんだ・・・。

その反省だ。

百貨店の傘売り場に行く。

「どんな日傘をお求めですか?」

「この私の恰好に似合うやつ」

「お待ちください。店頭にはありませんので裏を見てきます」

そう言って、ベテラン店員さんが消えた。

店頭にはゆめゆめしい日傘が並ぶ。花柄や刺しゅうなど。

私はジャージだ。これに似合う日傘って、どんなだ。。。

そもそも、ジャージに似合う日傘って、あんのか?

 

「お待たせしました」

 

ジャージに似合うのは・・・無地だった。

鏡の前で、いくつもの日傘さして立ってみた。

この私に似合う日傘・・・・。

 

・・・・無地を買った。

つまんね。。。

share

Tweet

  • 猫様のお言葉
  • 日経ビジネス電子版