遙日記
口会話VS指会話
2021.06.06
今日はZOOMのシンポジウムだ。
ライブで繰り広げられるトークに、オンタイムで友人と携帯メールで感想を言い合う。
新しい繋がり方だ。
口を一切使わず、パソコンと、モニターと、携帯と、メールでずーーーっと誰かと会話する。
そもそもマスクしだした頃から口は必要じゃなくなった。
百貨店の魚屋さんが指で喋り出した頃から感じてた。
口をふさぐ、ということは、会話を捨てる、ということ。
替わりに私たちは、指で喋りだしたのだ。
ツイッターで。フェイスブックで。ラインで。携帯メールで。
全部、指だ。
そうなると大師匠は困る。
口会話しかできない。
「行き方をファックスで送ってほしい」とおっしゃる。
でも、電話がファックスモードにならない。
師匠はカーナビできない。グーグルできない。
そういう高齢者には、資料を送る手立てがない。
手紙か、用紙を持って家に伺うしかない。
パソコンがあれば、ワードを添付、で、済む。
とんでもない時代の亀裂を、コロナは露呈させたもんだ。
「喋ろうか」というお誘いは、これからは、「悪いことしようか」というニュアンスになる。
それはまるで、「一緒に万引きしようか」に近い罪悪感とスリリングな共犯関係になる。
ひひひ。
「一緒に、喋ろうか・・・」ひひ。