ジムのロッカールームでヒップホップの先生に会った。

恐る恐る聞いてみた。

「今日も、クラスは満員でしたか？」

「5人・・・」

・・・ええっ。満員だと思ってあきらめたのに、5人！？

「5人・・・入れなかったんです」

「え？　じゃあ、満員？」

「そうです。申し訳なくて」

「ああー。私どうせ入れなかったんだ。なんで謝るの？」

「踊るためだけに来てる生徒が、教室に入れない・・・」

そうか。ウェイトトレーニングなしで、ダンス一本の人がいる。

「ダンスウェア着て支度して。なのに、入れない・・・」

あーーー。かわいそうに。

私は入れないどころか、入ろうと努力するのも嫌だ。

人と競い合うのが嫌だ。

ウェア着たままロッカーに帰る生徒は悔しいだろうなぁ。

フロントで女性スタッフに言われた。

「最近、来てなかったですよね」

・・・私を気にしてくれてる人がいる！

「来たら、必ず、サウナ入りますよね」

・・・なんで知ってるんだ！！

「レンタルタオル、安いサービスありますよ」

・・・うわあああ。ありがたい。嬉しい。

ひとり静かにトレーニングしてても、人は気づいてくれてる。

ジムに来るだけで、いろんな心模様になる。。。